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診断の難しさ

医者

原因を追及しない

結核菌に感染すると結核になり、HIVに感染するとエイズを発症します。しかし精神病の病原体となる細菌やウィルスは知られていません。糖尿病は血糖値を、高血圧は血圧を測定することで、病気かどうかを診断できます。精神病では脳内の神経伝達物質のバランスが異常になるとされていますが、それを測定して異常かどうかを診断することは、現時点では不可能です。客観的な基準がないため、精神病診断は個々の医師の判断に頼らざるを得ないところがあります。脳波を測定する診断法や、光トポグラフィーという新しい診断法も開発されていますが、まだ研究中であり補助的な役割を果たすに留まっています。そのため精神病診断は医師と患者の面接が中心になります。どのような症状があるか、いつごろから始まったか、頻度はどれぐらいかなどを患者から聞き取って、一定の診断基準に従って医師が判断します。診断基準はアメリカ精神医学会が定めたものを使うことが多くなっています。詳細な聞き取りが必要なので、診断には1時間以上かかることも珍しくありません。予約なしで受診できるクリニックもありますが、一般に精神科や心療内科を受診するときは、時間的な余裕をもって来院したほうがよいでしょう。精神病診断には原因から探る方法と、症状から探る方法があり、どちらも使われていますが、現在では症状から診断する方法が主流といわれています。精神病の原因には遺伝的な要素のほか、幼いころの記憶や経験も関わっていると考えられます。なにかの要因があっても、すべての人が精神病を発症するわけではありません。普通に暮らしていれば病気にならない人でも、強い精神的なストレスが加わることで、精神病が発症する場合があります。原因の追及は精神病診断の手がかりになりますが、治療する上で必ずしも必要とは限りません。遺伝や幼い頃の記憶は、いまさら変えられるものではないからです。またストレスの犯人探しばかりしていると、家族や職場の人間関係が気まずくなり、治療の邪魔になることがあります。あまり過去にとらわれず、未来に目を向けることが大切です。一口に精神病といってもいろいろな症状があり、時間の経過とともに変化することが多く、これも精神病診断を難しくしています。病気の種類によって適切な薬も異なるとされており、医師との緊密なコミュニケーションが治療には欠かせません。しかし最初のうちは難しく考えず、不調があれば気軽に相談してみることで、早期の治療が可能となります。

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